ブランディング事例 1
FERME LA TERRE BIEIフェルムラテール 美瑛
- CLIENT
株式会社ラ・テール
- SERVICE
-
- ブランディング
- 商品開発
- ロゴ
- パッケージ
- 店舗・ディスプレイ
- 販売促進
- Web
ブランド開発の背景
(株)ラ・テールが運営するラ・テール洋菓子店は「自然に生きる」を企業理念として、1998年 東京・世田谷で洋菓子店として創業しました。お菓子づくりのスタートを国産小麦に定め、全国の生産者の方たちと力を合せて、おいしく、安心して食べていただけるお菓子づくり、パンづくりを目指してきたブランドです。創業から約20年、菓子業界を取り巻く環境は著しく変わりました。未来を見据え、ブランドを進化させるべく北海道美瑛に拠点を構えることに。美瑛の小麦の美味しさに魅せられ十数年前から美瑛に通い、美瑛をはじめ北海道各地の美味しい素材との出会いがきっかけとなりました。
ブランド開発
ブランド(コンセプト)開発
ブランド名「FERME LATERRE BIEI」。FERME(仏)=農。農こそ地域に根ざし、素材の作り手と食が根っこでつながる本来の食。これこそが現代、また未来につながる食だと確信。生産地と消費地を結ぶブランドとして 「農」を根底のキーワードとして提案しました。
ブランドデザイン
ロゴは丘の街美瑛、また北海道の壮大な自然を思わせる図案の筆文字に。ブランドに独自性をもたせたい、深みをもたせたいという思いからアート的表現を取り入れたく現代書家の大杉弘子さんに書を依頼。丁寧にブランドのコンセプトや想いをお伝えした上で自由に書いていただきました。アート性の高い象徴的なロゴだからこそブランドツールもロゴをいかしたデザインにして、力強くブランドを印象付けました。
ショップデザイン
フェルム ラ・テール 美瑛本店
北海道美瑛本店
北海道美瑛。菓子、パン、食物販、レストラン・カフェを展開する自然美・農・食を一体化した複合施設としての店舗。約15ヘクタール、東京ドーム3個分の広大な敷地を美瑛町との連携のもと開拓(ライフライン整備)することから始まりました。建物は「大地の窯」をコンセプトにし、北海道の大地、大自然そのものに溶け込むイメージ。敷地ガーデンは地元のガーデニングデザイン会社の協力を受けながら造園。春夏秋冬それぞれの季節の農作物が描き出す美しい畑の風景が望めるよう細部までこだわりました。内観も北海道の大自然を想起させる空間に。家具は北海道産木材を使用するなど素材にもこだわりました。
-
東急フードショー店
-
コレド室町店
-
横浜店
-
他店舗用ビジュアルサイン
他店舗展開
百貨店や商業施設内などはスペースが限られており、美瑛本店のままのデザインではブランドの世界観の演出は困難。コレド室町店は天井から麦稈ロール(小麦を収穫した後に麦わらを丸めたボール。収穫時期になると多くの畑で見られる美瑛の風景を象徴するアイテムです)を吊るし見上げると畑のように、東急フードショー店は壁面を表情ある土壁で覆い並々とした畑のように。それぞれの売り場のスペースや特性に合わせた設計デザイン、インテリアで美瑛らしさを演出しました。また美瑛を拠点として活動されている写真家 菊地晴夫氏の風景写真をキービジュアルとして各店舗壁面に設置することで、各店舗ごとデザインを変えながらもブランドの世界観を合うようにしました。
店舗ディスプレイ
ブランド全体の世界観をもたせながら商品それぞれの素材感、こだわりが端的に伝わるようなプランを提案します。ミルクサンド (写真上)は北海道小麦使用、とろりととろける練乳クリームが特徴です。練乳のシズル感と小麦の素材感が伝わるように演出しました。ひまわりラングドシャ(写真下)は美瑛の大地燦々咲き誇るひまわりがモチーフ。絵になる風景をダイレクトに伝えるべくひまわり畑の写真を背景に、POPはキャンパス型に仕立てました。
Webデザイン
北海道の雄大さを伝えるためTOPページには美瑛の風景写真を全面に取り入れました。
商品&デザイン開発事例
バターチーズサンド
商品開発背景
今後の主力商品にとの狙いで開発した商品。北海道産バターとチーズを合わせたクリームを薄く焼き上げたサクサク食感のサブレでサンドした冷蔵サンド。冷蔵の贈答ギフトとして、またばら買いの自家需要も狙う。※発売当初、常温タイプは1種のみ展開。
パッケージ
北海道に根づいたフェルム ラ・テールの商品として、また北海道素材使用であることをアピールできるように「北海道から」の意味の「De Hokkaïdo」を商品ロゴに採用しシンボリックにレイアウト。ただの品揃え商品でなく、ブランドを象徴する商品として成り立つように今後の展開も考えながらデザインしました。冷蔵商品のため陳列はばら置きが基本。主力商品としてフェイス幅が大きいことなど店頭での見え方を計算しながらカラーは明るい黄緑に。冷蔵商品としては少々強すぎるとの意見もありましたが、他ブランドでのサンド商品との差別化や本場フランスを思わせる配色にすることでより独自性をもたせたる狙いがありました。
店舗ディスプレイ
味種は季節限定商品も含め常に6〜7種。それぞれの味種のこだわりや、素材感がわかりやすく伝わるようにそれぞれの素材写真のPOPを設置。ケーキ感覚で食して欲しい商品。無機質に並べるのではなくデザート皿に上品に並べ、上質なケーキのように演出しました。
ビジュアル/販促
製造過程や素材写真などを組み込みながら、商品のこだわりが十分に伝わるよう構成。特に商品のキービジュアルは店舗、WEB、パンフレットなどあらゆるメディアで映えるようにコーディネートを工夫します。
商品開発背景
冷蔵サンドがある程度主力商品として浸透した後、バターチーズサンド シリーズとして常温サンド の味種展開、またサンド 用のサブレのみの商品を発売。季節ごとの専用ギフトセットなども展開し、より商品ブランドとしての世界観を広げ続けています。
他デザイン事例
お問い合わせ
ちいさな事からでもご相談ください
課題解決をサポートいたします